高層マンションが地震に強い主な理由とは

憧れの高層マンション生活

日本では東日本大震災をきっかけに戸建て住宅以上に集合住宅へのニーズが高まってきています。とりわけ高層マンションは人気の物件と言えるでしょう。しかしながら、高層マンションはその高さゆえに、上層階になればなるほど地震の際に長期的で幅の大きな揺れがもたらされることとなります。その程度は通常の戸建て住宅に比べても大きなものになることが予測されます。ただし、これはすべて安全性を視野に入れた免震構造によるものですので、こうして上層階がしなりをみせることによって全体的な強度が保たれると言って良いでしょう。高層マンションでは新耐震であること以上に、このような長周期地震対応に配慮した設計となっていますので、震災に強いと言えるのです。

また、高層マンションでは管理組合や自治体などがしっかりと防災備蓄を行ったり、防災マニュアルを作成するなどの備えを行っているケースが多いのも特徴的です。もちろん、停電などが発生すると地上と高層階を繋ぐエレベーターの稼働や水道をくみ上げるポンプの電力源がなくなってしまうのでこれらは停止してしまいますが、電気さえ通れば後は元通りの生活が送れることでしょう。

さらに高層マンションでは耐震性のチェックも含めた定期的な修繕計画を実施しています。普段からの積立金を利用して10年ごとに行うこうした入念なチェックにより、地震災害に強い物件を高品質で維持していくことができるのです。